2020年11月21日

「ハエトリグモ」と「カネタタキ虫」

皆様こんにちは 今回は「ハエトリグモ」と「カネタタキ虫」の話です。

ハエトリグモ、ご存じでしょうか。自宅でよくみかける、5-10mmの小さなクモです。巣を張らないでびょんぴょん飛んで小さな虫を捕獲します。前後合わせて8つの目を持っていますが、全面にある2つの大きな目が特徴的で、とてもかわいいです。前足で目を掃除するようにぐるぐるきれいにしている様子もみられます。時々自宅で遭遇しますが、多くて月に1回程度、どこにいるのだろうと思います。

最近クリニックでも見かけます。かわいくて捕まえて持って帰って自宅に放つこともあります。

1か月ほど前、クリニックにあるグリーンあたりで「ちっちっちっち」と虫の鳴き声が聞こえていました。虫は小さくて、見つけることはできませんが、その正体が「カネタタキ」というのはスタッフさんが教えてくれました。グリーンの葉っぱを食べてしまうので駆除し、しばらくは鳴き声は聞こえてきませんでした。

先日診察室でカネタタキの鳴き声が聞こえました。隅々まで探しましたがみつかりません。診察室の外にちょうどハエトリグモをみつけたので、「お前、頼むぞ」と診察室に入れ、カネタタキを捕獲してもらおうと考えました。数日でカネタタキの鳴き声は聞こえなくなりましたが、ハエトリグモの姿も見えません。 


大学時代、農家の納屋のような離れに下宿していました。2階にはだれも住んでいませんでしたが、夜になるとネズミたちが走り回り、その音で眠れなくなりました。大家さんにネズミ何とかしてくださいとお願いしたところ、近所からネコを借りてきて2階に放ったのです。そのネコはあまりネズミ捕りが得意でなかったためか、ネコが帰った後もネズミはとても元気そうに走っていました。残念でした。


ふとそのことを思い出しました。

クリニックは朝から診察が始まる前まで窓を開け、空気を入れ替えます。いつの間にか、待合室に鳥が迷い込んでいました。カラスより小さく、スズメより大きな鳥です。何とか怪我なく窓から出てもらうよう誘導していましたが、鳥はパニックになったのか、なかなかでられません。私も静かに待機してじっと待っていたらいつの間にか出ていきました。


何ともないことですが、ちょっと報告です。

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posted by terada at 21:07| つらい時に

2020年06月01日

疲れているあなたに

杉田敏先生のインタビュー「英語も思考も深まるといい」がNHKテキストに載っていました。最後に、アメリカの詩人Henry Wadsworth Longfellowの詩、The Arrow and the Song(矢と歌)が紹介されています。

I shot an arrow into the air,       
It fell to earth, I knew not where;  
For, so swiftly it flew, the sight   
Could not follow it in its flight.   

I breathed a song into the air,    
It fell to earth, I knew not where;  
For who has sight so keen and strong, 
That it can follow the flight of song? 

Long, long afterward, in an oak
I found the arrow, still unbroke;
And the song, from beginning to end,
I found again in the heart of a friend.

私は空に向かって矢を放った。大地に落ちたけど、どこに落ちたかわからなかった
矢はとても早く飛んで行って、追うことはできなかった

私は大地に向かって歌を歌った。どこかへ飛んで行ったけど、どこへ行ったかわからなかった
どんなに視力がいい人でも、どこへ飛んだか見えなかっただろう

ずっとあとになって、樫の木にあの矢が折れずに刺さっているのを、私は見つけた

そしてあの歌も、初めから終わりまで友の心の中に残っているのを、私は知った
(この連のみ杉田先生訳、あとは自分の訳です)

「矢」というのは心ないことば、「歌」は忘れていた温かいことばのことです(杉田先生)。


いつの間にかはっていた気持ちがほっとしたのでお伝えしたくなりました。


コロナウイルスの影響で生活が変わりましたが、一緒に乗り切っていきましょう。

当院でもできる限りの感染予防対策を行っております。世間のルールに従って外出を避けがんばっていらっしゃる患者様に敬意を表します。マスクを持ってきていただいたり、当院スタッフへの心配をしてくださる方も多いです。ありがとうございます。

患者様の多くは、日ごろからコロナウイルスの何倍、何十倍ものつらさと戦っています。この機会にたくさんのことを患者様から学びました。自分にできることを淡々粛々と行うことを考え過ごしていきます。

posted by terada at 14:45| つらい時に

2019年04月08日

NHKラジオ講座より

The foolish man seeks happiness in the distance, the wise grows it under his feet.
(James Oppenheim)
愚者は遠いところにある幸福を探し求め、賢者は自分の足元にある幸福を育てる。

毎日が普通に過ぎること、できればつらくなく過ぎること。食事がおいしくいただけて、数時間眠ることができたら他に欲しいものはないはずです。自分も家族もそんな日が続いてくれることが一番の幸せです。一日無事に過ぎることは奇跡に近いのかもしれませんが、ついそのありがたみを忘れてしまいます。

To love and win is the best thing.To love and lose is the next best.(William M.Thackeray)
愛して勝ち取るのがいちばんよい。その次によいのは愛して失うこと。

若いころは好きな人が振り向いてくれなくて辛い思いばかりしていました。今は大切に思う気持ち、好きな気持ちが一番ですね。相手が人であっても、ものや仕事であっても。好きで大切に思える気持ちをいつまでも持っていたいです。

posted by terada at 15:50| つらい時に