2016年05月16日

自分の子供が可愛いと思えなくてもいいのです

自分の子供が可愛いと思えなくてもいいのです

出産後数か月たった頃から、体調が崩れ、気持ちが不安定になることがあります。女性ホルモンの変動に伴って、気分に関連するホルモンが不安定になりやすいことから起こると言われています。またその時期は赤ちゃん中心の大変な生活になります。授乳や赤ちゃんの夜泣きで夜眠れません、スーパーの買い物も、トイレに行くのも大変になります。赤ちゃんの様子がいつもと違うと不安になり、病院に連れて行こうかどうかすごく悩みます。旦那様の帰りが遅い、休日も仕事があると言われると、すべて自分ひとりで対応しないといけません。自分の母親に来てもらったり、実家に連れて行ったりすると随分助けてもらえるのですが、実家が遠かったり、母親に頼ることができないこともあります。

その状態が続くと、身体も気持ちもだるく憂うつになります。
赤ちゃんにとてもイライラして、自分が情けなくて、「自分は母親の資格はない」とつらくなります。

気持ちを旦那様や母親に伝えることは、実はかなり勇気がいることです。子供が生まれ一番楽しい時のはずなのに、「つらい」、「こんなことなら産まなければよかった、って思うこともある」なんて言えない。わかってもらえない。

思いきって母親に「しんどい」と言っても、「母親はみんな大変、昔は子供3人も4人も育ててきたのだから」とはっぱかけられると、それからはなかなか言い出せなくなります。

家で赤ちゃんと2人きり、社会から切り離されて、孤独を感じます。夜眠れない、つらくて赤ちゃんと一緒に泣いて、こんな状態が続くなら赤ちゃんもちゃんと育たない、と悪いことばかり考える生活。病院に行けばいいのか、でもどこの病院へ?どうやって?赤ちゃん連れて病院なんて行けない。病院に行っても授乳しているので薬なんてのめない。

出産後このような状況になることはよくあります。こんな時は、自分の赤ちゃんが可愛いと思えないものです。でもあなたのせいではありません。だれか、ご家族、友人、あるいは健診で行く保健センターの保健師さんに相談してみてください。授乳していても、赤ちゃん連れても何とかなります。何かいい方法がありますから。

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2か月前より体操教室に通ってバク転の練習をしています。この年でバク転したいと言っても断られると思っていたのですが、「いいですよ」と言ってくださいました。若いご夫婦の先生が教えてくれます。支えてくれているのが先生、回って練習しているのが私です。

posted by terada at 05:24| つらい時に

2016年04月13日

「わたしに生きる価値なんてあるのですか」とよく問われます

「わたしに生きる価値なんてあるのですか」とよく問われます

 わたしも時々同じことを考えますが、そんな時は、疲れていたり、調子悪い時ですね。だから考えても生きる価値らしきものなんで何一つ出てこなくて、さらに気持ちがふさいでいきます。調子が悪くない時は、「今日昼何食べよう」「夜から雨降りそう」「トイレットペーパー買っておかなきゃ」と浅いところで一日終わります。「なぜ生きるか」なんて深いことを考えたりしません。自分の生きる意味とか価値とか考えそうになるときは、よくない時。考えるのを休んでみるのも一つの方法かもしません。


上川未映子さんの初期の作品「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」から、少し元気になりそうなところを。

「井の中の蛙、大海を知らず、されど。
   されど?
  空の青さを知る。
   やねんて、すごい励まし。
  でも空の青さは井の中から出ても変わらず見えるわけで。青さだけを知っていることと、大海の広さと空の青さを知っていること、どっちがいいかなんてそら場合によるよな。」


 「「わたくしのこの喉の渇きがコップ一杯の水を美味しくさせる」って多分、ボーヴォワールの言葉だったと思うが、もとから美味しい水などない。悲しみや孤独や妬みや嫉妬や憎しみが、喜びや安心や許しを生む。逆も可、人生は両極を行き来するなんかの玉」

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「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」と「わたくし率イン歯ー、または世界」です。ぱっと見からすごいですよね。

 「不安はいつだって少々かわいげのあるものであるのにそいつの退屈な無表情さったら、ただそこに、ぼーとおるだけであった。そして私は箸を持って茫然とすること少し、これからも人生が続いてゆくということに、心底ぞっとしたのだ。死ぬまでは人生が続くということが私を強烈に、ごん、とノックし、心底脱力したのだった。」


posted by terada at 04:06| つらい時に

2016年03月21日

その悪い考えは、どのくらい本当のことなのでしょうか(認知療法1)

 自分は何やってもだめだ、何もできない、誰からも評価されない、生きる価値は何もない。病気はいつになってもよくならない。など考えていることありますよね。それは考えであって事実とは違うかもしれません。

 友人に送ったメールの返事が来ないとき、何か悪いことを言ったのか、嫌われたのかなど不安になります。調子が悪いときは、「誰からも好かれない」「人と付き合う力も何もない」と考えはふくらんでいきます。メールが来ないのは、その人が忙しかった、体調が悪かった、忘れていたなどの理由がほとんどなのに。

今日は朝から職場の上司の言葉がきつく、態度もよそよそしいと感じるとき。自分の仕事に不満があるのか、ちゃんと仕事をしていないと思われているのか、から「仕事も何もちゃんとやれない」「職場みんなから迷惑がられている」と考えが進むかもしれません。上司がそっけなかったのは、家族のことで悩んでいる、朝、家族とけんかした、二日酔いで頭痛がしていた、そんなことが事実のことが多いですね。

 だるくて何もできない日が続いています。何もできなくて何の価値もない、病気もちっともよくならないと考えます。だるいけど昨日お風呂に入った、今日朝はパンを食べた、病気も月1回病院に行っているし薬も何とかのめている、少しいい時もあった、と事実は違います。

 「いつも」「何も」と考えるときは、要注意です。事実は違いますよ。
悪い考えでつらい気持ちになるのはもったいない、そうでないいい事実もあります。

悪い考えがおきたとき、「これは考え、事実は別」と一呼吸おきましょう。

タグ:認知療法
posted by terada at 17:28| つらい時に